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コラーゲンは蛋白質の一種です
コラーゲンというと、美容や健康にとっても効果のある何か特別な成分のように思われている方も多いのではないでしょうか?
実はコラーゲンは人間を含め動物の生体内に最も多く存在する蛋白質の一種なのです。
私たちが摂取した蛋白質は、口から胃腸へと続く消化器官を通過する間に消化酵素によって分解されて分子量の小さなペプチドになって、さらに小さく分解されて最終的にアミノ酸になって小腸から吸収されます。
この吸収されたアミノ酸は肝臓に運ばれて、肝臓でそれぞれ種類や数、結合の順序を変えて私たちの体に必要な成分作られる訳ですが、その1つがコラーゲンなのです。
つまり、コラーゲンはアミノ酸がたくさん結合してできたものだということです。
人間の場合は、全体重の約20%が蛋白質でできていて、その蛋白質の3分の1を占めているのがコラーゲンで、皮膚や骨、軟骨、腱、内臓、血管などあらゆる部位に広く存在しています。
特に、水分を除くと皮膚の70%、歯根の60%、軟骨の50%はコラーゲンでできているということからもその重要性がうかがえますね。
◎コラーゲンは30種類以上もある
ひとえにコラーゲンと言ってもその分子構造の違いから30以上種類あり、T型コラーゲン、U型コラーゲン、V型コラーゲン、…というようにローマ数字で分類されています。
骨や皮膚をはじめ体内で最も多く存在するコラーゲンがT型コラーゲンで、軟骨に主に含まれているコラーゲンがU型コラーゲンです。
コラーゲンは3本のペプチド鎖がぐるぐる巻き付いて螺旋状にねじり合っていて細長い形をしています。
これがたくさん集まって線維をつくり、組織内で網目状に張り巡らされることで組織同士をがっちり結合する役割をしています。
レンガ壁に例えると、細胞というレンガのすき間を埋めているセメントの役割をしているのがコラーゲンなのです。
またこのコラーゲンの網目状の線維は弾力性がありますので、衝撃から体を守る働きもしてくれています。
皮膚に弾力があるのはこのコラーゲン線維のおかげですし、骨や軟骨に弾力性を与えて骨折しにくくしているのもコラーゲンの働きによるものなのです。