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フィッシュコラーゲンがコラーゲン原料の主流に
化粧品やサプリメントに配合されているコラーゲンですが、そのコラーゲンの原料となるものにはどれも一緒ではありません。
例えば同じコラーゲン2,000mg配合と記載している2つの商品でも、そのコラーゲンの原料は一緒とは限りません。
では、コラーゲンの原料にはどのようなものがあるのでしょうか?またそれぞれどのような違いがあるのでしょうか?
コラーゲンの原料には、牛や豚などの動物性コラーゲンと、魚の鱗、骨、皮などの海洋コラーゲンのものがあります。
かつては牛からとれるコラーゲンが主流でしたが、狂牛病の発生以来は牛由来のコラーゲンの使用は避けられるようになりその流通量は減少してきました。
その後の研究でゼラチンは狂牛病の影響を受けないという報告がでており、また根強い支持層に支えられて牛由来のコラーゲンはなお化粧品や一般食品などに使用されてますが、世間一般に「牛=狂牛病」という考えが浸透していますので、使用量は限定的です。
牛由来のコラーゲンの変わりに使用されるようになったのが豚由来のコラーゲンです。
豚のコラーゲンは遺伝子的に人間のコラーゲンに近いといわれていて、その機能性の高さから支持されています。
一方、使用量が年々増加しているのが海洋性の魚からとれるフィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)で、豚由来コラーゲンからの切り替え需要も増えています。
フィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)の特徴は、動物性コラーゲンに比べて組織が分解されやすいため、胃腸でのコラーゲンの吸収率がよいことです。
これはフィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)がゼラチン化する温度が、動物性コラーゲンが約40℃であるのに対して、0℃〜25℃と低いためで、さらに寒流に生息する魚ほどゼラチン化する温度が低くなり吸収率が高まります。
また、動物性コラーゲンには独特の臭いがありますが、フィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)は臭いが少なく、高濃度に配合しても臭いが気になりません。
一般には動物性コラーゲンは3%の濃度にすると臭くなりますが、フィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)は10%の濃度でも臭いがそれほど気にならないのです。
そのほか、水産原料あるフィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)は、哺乳類である動物性コラーゲンに比べてアレルギー性が低いというメリットもあります。
ただし、フィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)は製造方法に技術がいることなどから原料価格は豚由来コラーゲンの2倍ほどと高く、当然フィッシュコラーゲン(マリンコラーゲン)を使用した商品の価格もそのぶん高くなってしまいます。
最近はコラーゲンの使用原料について記載している商品が多くなってきていますので、少し気に留めて見て下さい。