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医療分野でのコラーゲン利用
コラーゲンは、医療の分野でも利用が広がっていています。
古くからコラーゲンが加熱によって分解して溶けだすことによってできるゼラチンは、薬のカプセルに利用されています。
最近ではコラーゲンが人体のあらゆる所に分布し、生体に対する適合性が高いことから、特に人工皮膚や人工臓器など損傷や変形した体の組織を再生させる材料(バイオマテリアル)として、再生医療の分野での研究が進められています。
◎再生医療に利用されているコラーゲン
コラーゲンを利用する再生医療の分野で、現在もっとも実用化されているのが人工皮膚です。
皮膚の表面を覆う表皮と呼ばれる薄い層の下には真皮層があり、この真皮層の70%がコラーゲンでできていて、線維状に張り巡らせて皮膚に弾力性を与えています。
人工皮膚は、人の細胞から細胞間を埋める働きをする繊維芽細胞と呼ばれる細胞を分離、培養し、そこにコラーゲンをつなぎ合わせて作られてるのです。
人工皮膚以外に人工軟骨や人工血管、人工歯根膜など様々な再生医療分野でコラーゲンがバイオマテリアルとして利用され、また実用化に向けて研究されています。